少し前から至るところで話題になっているバイナリーオプション。
「誰でも簡単に勝てる！」「1ヶ月で数百万儲けた！」などよく聞きます。
本当に儲かるの？危ないんじゃない？「詐欺に遭った！」というケースもよく聞くし…実際どうなんだろう。
「そもそもバイナリーオプションって何だ？聞いたことはあるけど何なのかは知らない」という人がほとんどかと思います。
バイナリーオプションとは？
外国為替において、相場が現在の価格より上昇する・下落するを予測して利益を得ます。
FXと違うのは、損益が固定されるという点です。
予測通りであれば購入価格に倍率をかけた金額が得られます。予測が外れた場合、購入金額はそのまま戻ってきません。
つまり予め損失額が分かっているので、FXのように予想外の損失を被る事はありません。
【例】
例えばドル円の相場が1ドル110円だったとします。そこで2時間後に110円より上昇しているだろうと予測し10,000円で取引を開始しました。
① 2時間後に111円になっていた。
予測通りであったので、倍率1.8倍をかけた18,000円を得る事ができました。
収支は＋8,000円となります。
② 2時間後に109円になっていた。
予測が外れたので購入金額はそのまま戻ってきませんでした。
収支は－10,000円となります。
バイナリーオプションの取引自体には様々なパターンがあり、指定時間が2時間後であったり、5分～10分のものもあります。
日本ではバイナリーオプションに対する規制が入ったため、国内と海外の業者ではサービスが基本的に異なるのが特徴です。
バイナリーオプションの危険性
勝率と収支
運がよければ数万円の利益もあっという間でしょう。運が良ければね…
二択なら確率50％だな！ならトントンで大損なんてありえないのでは？と思うかもしれませんが勝率50％ではマイナスになってしまいます。
どういう事なのでしょうか？
確かに回数が増えれば大数の法則によって勝率は50％に近づいていきます。
しかし少し上にも書いた「例」の収支に注目して下さい。
勝ったら1.8倍で8,000円のプラス、負けたら全額没収で10,000のマイナス。つまり6割以上の勝率でなければ利益が出ないという事です。
それには為替の知識をつけて相場に慣れるしかありませんね。
また、負けが続くと早く取り戻そうという心理が働き、普段より多くの金額をつぎ込む事があります。
熱くなって気がついたら…なんて事になる危険性も含んでいます。
危険な業者
規制によって国内の業者が提供するバイナリーオプションでは儲けが少ない。ということで短期間で取引が出来る海外業者へ移る人が急増しました。
そんな中、出金ができない、業者が逃げた、高額の支払いを請求された。などの被害を訴える人が多く、安易に海外業者を選ぶことの危険性が浮き彫りになりました。
時差などの理由で即座に対応できなかったり、規定の金額に達していないので出金出来なかっただけというケースもあるため、
全ての海外業者が詐欺というわけではありません。
儲かると言ってたまとめサイトは何？
詐欺にあった人の多くは「簡単に儲かる！」などと書かれたまとめサイトを見て取引を始めたといいます。
そこには「10分で○十万儲けた」という書き込みに対し、「バイナリーオプションって何？」「俺も今からやってみるわ」「なんだこれｗｗｗ超簡単ｗｗｗ」などといった自演書き込みをしサイトへ誘導するものです。
2ちゃんねるにそんな書き込みはありません。つまり「まとめサイト」を装った「まとめ風サイト」
コメント欄などにも賞賛するコメントが書かれていますが、これも自演。大抵コメントフォームが無かったり、自分がコメントしてもすぐ消えるようになっています。
こうして騙された人が詐欺業者によって被害を受ける。
以前書いたパズドラ魔法石850個配布詐欺の記事と同じ手口ですね。
以上の事から、バイナリーオプションは簡単に儲けられるものではない。業者選びの際も詐欺に気をつける。
バイナリーオプションを始めようと思っている方は、これらの危険を良く考えてから始めましょう。
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