マイナス金利などで各銀行が金利を大幅に下げましたが、ネット銀行においても金利は下がったままです。
普通預金のような扱いでありながら金利が有利になる「SBIハイブリッド預金」も今年5月の時点で0.01%にまで金利を下げました。
住信SBIネット銀行の強みの1つであるSBIハイブリッドのメリットが薄れていますが、まだまだ銀行としては使える状況です。
SBIハイブリッド預金とは
SBIハイブリッド預金とは、住信SBIネット銀行の普通預金をSBI証券の口座へ移すことにより金利が普通預金より優遇されるというものです。
SBIハイブリッド預金に申し込み、普通預金からSBI証券の口座に移している間は金利が0.01%になります。
SBIハイブリッド預金から直接の引き出しは出来ず、住信SBIネット銀行の普通預金に戻してから引き出しをする必要があります。
しかし定期預金の途中解約などとは違い、中途解約利率などで利子が減ることはありません。大手銀行の定期預金に比べればメリットはあります。
かつてSBIハイブリッド預金は今よりも金利が高く、楽天銀行のマネーブリッジと並んで金利が0.1%もありました。
それが何度かの引き下げを経て現在では0.01%になっています。
金利だけを目的に銀行を選ぶのであれば、SBIハイブリッド預金のメリットは薄れたと言えましょう。
住信SBIネット銀行のメリットとは
SBIハイブリッド預金のメリットが薄れたと言っても、住信SBIネット銀行の強みはそれだけではありません。他にもメリットがあるのです。
それはATM利用時や他行振込にかかる手数料の無料回数です。
現在住信SBIネット銀行には「スマートプログラム」という優遇制度があり、ユーザーの利用状況によりランク分けされ様々な優遇が受けられるというものです。
ランク4 | ランク3 | ランク2 | ランク1 | |
ATM引出し手数料無料 | 月15回 | 月7回 | 月5回 | 月2回 |
他行への振込手数料無料 | 月15回 | 月7回 | 月3回 | 月1回 |
ATM預け入れ、SBI→SBIの振込は何回でも手数料無料。
なお、30歳未満の人であれば口座に1,000円入っているだけでランク2になれます。
30歳以上でも簡単な条件で無駄なお金をかけることなくランク2にすることが可能です。
また、住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを利用することにより当行への振込を手数料をかけること無く行えます。
例えば、普通に三菱東京UFJ銀行から住信SBIネット銀行に送ろうとするとネットバンキングでは216円~324円の手数料がかかります。
ところが毎月決まった額を送金するというのであれば、このサービスを使うとその分の手数料が節約できます。
こういった特性から、サブの銀行として住信SBIネット銀行を経由して他行への送金手段とするなどの用途で非常に役に立つと思います。
SBIハイブリッド預金ばかりがクローズアップされる銀行ですが、こういった使い方ができれば非常に強力なので一考の価値ありなのではないでしょうか。
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