資格の通信講座などの人気資格ランキングで必ずと言っていいほど上位にいる行政書士…
独立・開業すれば年収1,000万円!などの話を良く聞きますが本当なのでしょうか。
今回は行政書士について調べてみました。
行政書士とは
行政書士の仕事は主に以下のとおりです。
・役所に提出する許認可等の申請書類の作成、提出の代行
・遺言書等の権利義務に関する書類の作成
・事実証明および契約書の作成
ご存知のように弁護士は法律事務について何でも取り扱う事が出来ますが、その中の書類・契約書作成業務のみを認められたのが行政書士です。
なので行政書士は法律相談を受けることが出来ませんが、書類作成に必要な範囲の相談ならすることが出来ます。
行政書士になるには
行政書士になるためには国家試験に合格して「行政書士会」に登録しなければなりません。
国家試験なので決して簡単に合格する試験ではありませんが、司法書士や税理士などに比べればかなり取りやすい資格と言えます。
試験の概要
上記のように誰でも受験することが出来ますが合格率は毎年8%前後(100人中8人が合格)、平成17年には2.6%と低く、難易度の高い試験だということが分かります。
勉強時間
合格者の平均勉強時間は300~800時間だと言われています。
早くて300時間なので、法律の初心者は800時間を見積もるべきでしょう。
そもそも同じ800時間と言っても人によって大きな違いがあります。
学生や無職など時間を自由に使える人に比べ、会社勤めのサラリーマンでは1日に使える時間が異なるので800時間を達成する期間も長くなります。
自分が日々どれだけの時間を使えるのか、試験までの日数を良く考えて無理・無駄のないように勉強に臨む必要があります。
行政書士の年収
さて肝心の行政書士の年収ですが、世間の認識より現実は厳しいようです。
行政書士の平均年収は約500万円前後。普通のサラリーマンと大して変わりません。
これはあくまで平均であり、開業間もない行政書士は200万円以下、中にはほぼゼロでアルバイトを掛け持ちという人もいるからです。
年収1,000万円稼ぐ人も中にはいるようですが、開業時から多くのコネやつながりがあった。または営業力バツグンのスーパーマンのような人が多いと聞きます。
行政書士は単発の仕事が主なので、常に自分で営業に出て走り回り仕事を取ってこなければなりません。そうしたコツコツ積み重ねた営業努力が必要なのです。開業したら勝手に客が来るわけではないのです。
逆に営業が上手い人は儲ける可能性が大きいと言えます。
こうして行政書士の年収に夢を抱いて散っていった人たちが多くいる一方、会社・上司に縛られない自分のやり方で働くことが出来る。自分がした仕事がそのまま稼ぎになる。というのは好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
全て自分の責任において決定し、行動し、結果を出し、儲ける。
地道な営業活動が実り、安定した収入を得るまでが大変だと思いますが好きならば飛び込んでみるのも良いかもしれません。
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