前回、行政書士についてご紹介しましたが、行政書士と同じように注目されている司法書士について
名前は聞いたことあるけど行政書士とどう違うの?年収は?将来性はあるの?と思っている方もおられると思うので調べてみました。
司法書士とは
司法書士の仕事は主に以下のとおりです。
・土地、建物の登記(不動産登記)
・会社の登記(商業登記)
・企業法務、債務整理、成年後見
・簡易裁判所における140万以下の裁判業務
行政書士が書類の作成を認められている一方、司法書士は「登記」に関する書類作成や手続きなどの法務事務を認められています。
登記とは、不動産を売買したときや、会社を設立するときなどに必要になるものです。
また制限はあるものの、法律相談を受け付けたり、裁判業務に携わることができるのが行政書士と大きく異なります。
司法書士になるには
司法書士になるためには、やはり国家試験に合格して「司法書士会」に登録しなければなりません。
または検察事務官や裁判所事務官として10年以上の実務経験を積んでいる方は、法務大臣の認定を受けることにより司法書士になれるようです。
司法書士試験は超難関であり、行政書士試験とは比べ物にならないほど難しいと言われています。
中には「司法試験より難しかった」なんて言う人もいるくらいです。
生半可な努力では合格は難しいでしょう。
試験の概要
司法書士試験の合格率は毎年2~3%前後
勉強時間
合格者の平均勉強時間はおよそ3,000時間と言われています。
働きながら目指す人は1年で合格するなど至難の業です。長期戦を見据えて計画を立てるのもいいでしょう。
独学では厳しく、10年かかっても合格できない人もいるようです。
お金がなく予備校なんかに使ったら生活できない!というような状況の人以外は、時間と相談して素直に通学または通信講座を選ぶべきです。
司法書士の年収
司法書士の年収ですが、こちらは行政書士よりも高めとなっています。
独立開業している司法書士の場合、平均して890万円程度。雇われている場合は500~700万円程度となっています。
中には1,000万以上(億単位の人もいるらしい)稼いでいる司法書士もいますが、行政書士と同じようにその人次第。収入がなく、アルバイトに頼る人も多くいるようです。
つまり資格があるから儲かるなどということは絶対に無く、すべて営業力、人とのつながりがモノを言います。
また、既にあちこちに司法書士がテリトリーを築いて飽和状態なので、新たに開業する場合は相当の営業をこなさなければ顧客を獲得しづらい状況となっています。
あえてそれにチャレンジするか、司法書士事務所の求人を探し「勤務司法書士」となるかを選びます。
それ以外に企業の法務部などでは専門知識を必要としますので重宝されます。
競争は激しいですが、常に勉強を怠らず、業務の幅を広げながら顧客獲得していければ決して悪くない収入を得ることができますし、やりがいもあると思います。
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