前回貯金の必要性を書きましたが、「給与が充分ではないのでなかなか貯金ができない」という人も多いかと思います。
貯金する余裕をつくるためには「収入を増やす」か「支出を減らす」のどちらかしかありません。
かと言って収入を増やすのは容易ではないので、支出を減らす事が必要となります。
支出を見直す
まず貯金できない理由の一つが、給料から生活費諸々を引いた余りが貯金だと思っていることです。
これでは貯金どころか赤字になってしまうことすらあります。
ならば先に貯金分を強制的に取り出して残りを生活費に充てるという方法をとるのです。
×:給料-生活費=貯金
○:給料-貯金=生活費
貯金額は一般的に収入の10~20%と言われています。
それに基づき一ヶ月の予算を立て、無理のない貯金を行います。
一般的に理想的な支出のバランスというものがあります。
住宅費 | 30% |
食費 | 10% |
水道・光熱費 | 10% |
交際費 | 10% |
通信費 | 5% |
その他の生活費 | 15% |
貯金 | 20% |
この割合を自分の収入に当てはめ、目安を知るのです。
貯金ができない人の多くは住宅費が必要以上に高く、家計を圧迫していたりと無駄が多い可能性があります。
上表にならい、まずは無理なく10%の貯金から始めて徐々に増やしていってみてはいかがでしょうか。
銀行口座を使い分ける
給与の受取に最低1つは銀行口座をお持ちと思います。
1つの口座で全てが管理できる方はそのままで構いませんが、1つの口座に全てがあるとついうっかり使ってしまう…なんて事もあるかと思います。
そこで複数の口座を用途に応じて使い分けるのも効果的です。
生活費用、貯金用など管理できる範囲で使い分けます。
例えば、
生活用の口座…メガバンク、地元の銀行など店舗やATMが近くて便利な所を選ぶ。
貯金用の口座…ネット銀行、信用金庫、メガバンク、ゆうちょ銀行など。
貯金用の口座は普通の銀行に比べ金利が高いネット銀行の定期預金を使うのが有利です。預けたら使う時まで引き出さない。
【銀行の金利】
メガバンク、地銀…普通預金:0.02%、定期預金0.025(1年)~0.085%(10年)
ネット銀行…普通預金:0.02~0.05%、定期預金0.10(1年)~0.15%(10年)
口座の使い方は様々。スタイルに合った方法で貯金しましょう。
生活用…生活費や公共料金の支払いなど
緊急用…急な出費や非常時のために生活費の3~4ヶ月分をストック
貯金用…将来のため、老後やマイホームのために
節約について
こまめに電気を消したりなどの節約は大切ですが、食事をガマンするなどの極端な節約は意味がありません。
何を削れるか…固定費に注目しましょう。
固定費とは毎月必ず出て行く出費のことです。
・携帯電話やインターネットの料金プランは自分に合ったプランか?
・電力会社との契約は適正なA(アンペア)か
・保険料の見直し
・家賃は適正か
などを検討します。
特に携帯電話、スマートフォンなどはあまり使わないのに高いプランを契約したりしていませんか?
ドコモなどではプラン診断により、自分に合ったプランを調べる事ができます。
またMVNOの格安SIMならキャリアに比べて1/4近くまで減らすことができます。
キャリア(7000~8000円)、格安SIM・通話&3GB(1600円)
スマホだけで年間4万円程度の節約です。10円の差を追い求めて駆けまわるのが馬鹿らしくなりますね…
これらを実行するだけでかなりの余裕が生まれます。だいぶ貯金が容易になります。
無理のない節約、無駄のない節約を心がけて行きましょう。
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