高速道路で誤表示「東海地震注意情報」とは?

地震 防犯・防災

3月29日夕方、関東地方の高速道路に設置された複数の情報板に「東海地震注意情報発表中」と表示されているのをドライバーが見つけ、通報により誤表示があることに気づいたNEXCO東日本が復旧を行いました。

この誤表示により事故や急停止などのトラブルは起きなかったとされていますが、東海地震注意情報とは何なのでしょうか?

 

東海地震とは

東海地震は、駿河湾から静岡県内陸部または遠州灘付近を震源域とするマグニチュード8クラスの巨大地震であり、近年その発生の切迫性が指摘されています。

東海地震はおよそ100~150年の周期で発生していましたが、前回の発生から160年以上も期間が空いておりいつ起こってもおかしくないと言われています。

基本的に東海地震は、東南海地震、南海地震とセットで起こるようで、1605年、1707年、1854年にそれぞれ3つの地震がセットで起きています。
1944年、1946年だけは東南海地震と南海地震だけが発生し、東海地震は起こらなかったのでかなりの歪が溜まっていると推測されています。

 

東海地震に関連する情報

日本で発生する大地震の中で唯一「直前予知」が可能と言われているのが東海地震です。(ただし、日時などの特定は不可能)

直前予知:地震が発生する直前(長くても数日程度)に行われる予知。

 

震源域で常時観測している地殻変動などの観測データに異常が発見された場合には気象庁が「東海地震に関連する情報」で発表します。

この情報は異常の程度に応じて3種類に分けられており、危険度に応じてカラーレベルで示されます。

東海地震に関連する調査情報(臨時)

カラーレベル:

観測データが通常とは異なる挙動を示した場合に発表され、国や自治体で情報収集連絡体制がとられます。

 

東海地震注意情報

カラーレベル:

観測された現象が東海地震の前兆現象である可能性が高い場合に発表されます。
児童や生徒の帰宅等、安全確保対策が行われ、救助・救急部隊や消防、医療関係者の派遣準備が行われます。

 

東海地震予知情報

カラーレベル:

東海地震が発生する恐れがあると認められ、内閣総理大臣から「警戒宣言」が発せられた場合に発表される情報です。判断に至った観測データ、科学的根拠について発表があります。

地震災害警戒本部が設置され、住民避難や交通規制の実施、百貨店等の営業中止などが実施されます。

ただしこれらの情報は必ず順を追って発表されるわけではなく、切迫した状況の場合いきなり東海地震予知情報が発表される可能性も考えられます。

また、発生の恐れがなくなったと判断された場合にはその旨が発表され、カラーレベルは青に戻ります。

 

今回誤情報があった「東海地震注意情報」はカラーレベル黄、かなり重大な局面に発表される情報だったようです。

今回は何事もなかったようですが、場合によっては重大な混乱を招く恐れがあることなのでしっかり管理して欲しいと思います。

 

実際にこのような情報が出された場合、自分はどのように動くべきなのかを知っておくこと。もしかしたら予知できずにいきなり地震が起こる可能性も考えられます。

いざという時に困らないよう、備えはしっかりしておきましょう。

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