本日5月25日、14時28分頃にやや大きな地震がありましたね。
茨城県土浦市では震度5弱を観測しました。
私は関東に住んでいるのですが、縦揺れの感じで「大きそうだな」と思ったほどでした。
その後横揺れが起き、緊急地震速報が鳴り始めました。
twitterなどでは一気に地震の話題一色となりましたが、緊急地震速報くるの遅すぎ!と怒りをあらわにしている人も居ました。
今回揺れている最中に緊急地震速報がなったのは何故なのでしょうか。
それは緊急地震速報の仕組みに原因がありました。
勘違いしている方も居るようですが、地震が起きたことを知らせる「速報」や「警報」であって「予知」や「予報」ではありません。
地震が起きる前から出すことは出来ないのです。
そもそも緊急地震速報とはどのような仕組みなのでしょうか。
地震が発生すると「P波」と「S波」という2種類の波が地面を伝わります。
P波は速度が速く揺れが弱い、S波は速度が遅く揺れが強いという特徴があり、先に伝わってくるP波を感知してS波の大きさを予測、大きな揺れが来る前に警報を発するというものです。
よく携帯やスマホ、テレビなどで発せられる緊急地震速報はこのP波の計算の結果、「最大震度が5弱以上の地震である場合、震度4以上と予測される地域に発令される」ものです。
ですのでその地震が震度5弱以上と予測されなければ携帯やテレビで緊急地震速報が出る事はありません。
これを「一般向け緊急地震速報」と呼びます。
その他、緊急地震速報には「高度利用者向け緊急地震速報」というより速く詳しいものがありますが、一般の方でもネット上でダウンロードや購入ができます。
しかし緊急地震速報には技術的な課題もあります。
震源に近い場所では警報が間に合わない事がある。
震源からある程度離れていれば揺れが到達する前に地震の発生を知ることが出来、身を守ったりする猶予ができますが、震源が近い地域、特に内陸の地震や直下型の地震であった場合はP波の計算がS派の到達に間に合いません。
今日の地震もこれが理由なのです。
しかし、決して役に立たないからやめろとか思わないで下さいね。
直下型では間に合わなくても東海地震などの巨大地震においては被害軽減に役立ちます。
これから様々な研究が重ねられ速度や精度の向上を目指していますのでなんとかしてくれるよう期待しましょう。
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