現在欧米諸国などではHIV感染拡大防止に力を入れた結果、感染者数が減少していますが、アジアにおいては増加の一途を辿っています。
日本も例外ではなく、H25年の新規HIV感染者数1,077件、新規エイズ患者数469件となっています。何故これほどまでに増えてしまうのでしょうか?
ご存知のようにHIVの感染経路は性的接触、血液感染、母子感染などがあります。HIVは主に血液や分泌液に多く含まれ、性行為による感染が最多とされており、次いで汚染された血液による輸血や注射器の回し打ちなどとなっています。
感染ルートは
H25年 年間報告によると、驚くことに新規感染者の71%が同性間の性的接触によるもので、異性間は18%、薬物によるものは7件、母子感染は1件となっています。
感染者本人も気付いていないことが多く、また複数人と関係を持つ事があるため被害が拡大してしまうこともあります。
中には感染が発覚し、道連れにしてやろうと、わざと他人と性交渉を持つ者もいるようです。
また、HIV検査に利用しようと献血を受けに来る者もいますが、絶対にやめて下さい。HIV検査は保健所で無料で受けられます。
悲しいことに「自分だけがこんな目にあうのはおかしい。献血をして他のやつにも感染させて同じ苦しみを味あわせよう」などという主張も存在し一部で不安が広がっています。
様々な問題が挙げられますが、私が思うのは日本人はエイズに対する知識も危機意識も無いということ。これが一番の原因だと思います。
現状、自分で調べない限りどこからも情報は入ってきません。
少なくとも私は誰かに教えられた記憶は全くありません。ポスターだけで理解できる事なんてごくわずかです。というか多分ポスターすら見ないと思います。
しかしなかなか自分から調べようという気が起こるものではありませんよね。ましてや誰もが「自分がエイズになるわけない」と思っている…いや、エイズのエの字も頭にないでしょう。
故にいくら啓蒙活動しても周知されることはない。
感染者は減らない、偏見も無くならない。なら具体的にどうするんだと言われても私にもわかりません。一人ひとりに意識を改めてもらうしかないんですが、今の状況ではとてもそうなるとは思えないんですよね…
悲観的な日記ですみませんが、こんな現状であると言うことを知っていただけたらと思い書いてみました。
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